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“バグ(虫)”ブーーーーーン・・・「バグを見つけた最初の具体例」グレース・ホッパーと“バグ”


140707

“バグ”と聞くと「うっ、頭が・・・!」となる方もいらっしゃるかと思いますが。残念ながらソフトウェアにバグはつきものです。だって、「望んだ通りに動作している」からといって「バグが無い」ということにはなりません(特定条件で発症するバグとかあります)から、究極的には「バグが発生して初めてバグを発見できる」ものなのです。発見して初めて存在を認識できるのですが、とはいえ「どこにバグが潜んでいるのかを探す」作業や「実際にバグを取り除く」作業など、割と面倒くさい作業が続くわけです。なにせ、ソフトウェアって「具体的な形状」を持たないわけですから、それの「良くない部分(つまりバグ)」を探す作業はなかなかに大変です。

もちろん、事前準備や入念な設計、慎重に定められたコーディングスタイルなど、バグの数を極力減らす方法の研究も進んでいますが、それでも皆無にすることはできないでしょう。

ああ、もう、バグが目視できたなら!!! バグ撲滅とは言わないけれど、面倒くさい作業の幾ばくかを軽減できるのに!!!


かつて、グレース・ホッパーさんというご婦人がいました。アメリカはニューヨークに生まれ、数学の博士号を取り、アメリカ初の電気機械式計算機「ハーバード マークI」のプログラム開発に携わった方です。

そして、この方はなんと、“バグを実際に見た”方なのです。

「ハーバード マークI」の後継機として「ハーバード マークII」が開発され、グレースさんも開発に参加します。あるとき、「ハーバード マークII」が動作しなくなりました。原因を探したグレースさんは、計算機のリレーに本物の“バグ(虫)”である「蛾」が挟まっているのを発見するのです。

この顛末は作業日誌に記録されます。“バグ”も日誌に貼り付けられ、「バグを見つけた最初の具体例」として今でもスミソニアン博物館に収蔵されているそうです。


“バグ”という言葉は「機械の不調、故障」などを指し示す言葉として、コンピュータ(電子式計算機)の登場の遥か以前より使われていたそうです。また、電気式機械などでも虫食いなどの原因による接触不良やショートも実際に発生していたようなので、グレースさんの発見した“バグ”は、本当に「最初の具体例」なのかは不明ですが、グレースさん自身はこのエピソードを好んで話していたそうです。

この“バグ”を見つけて以来、おそらくは数えきれない程の“バグ(虫)”も発見されたでしょうし、それより気が遠くなる程たくさんの“バグ(プログラム不具合)”も発生しているでしょう。この虫取り作業が永遠に続くのかどうかは解りませんが、当面は苦しめられそうです。

うつ、頭が・・・!

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